五十代の女性を悩ませる薄毛の原因はホルモンバランスの乱れや頭皮の老化だけではなく更年期障害に伴う自律神経の乱れや精神的なストレスといったメンタル面の影響も深く関わっており心と体の両面からアプローチすることが改善への近道となります。更年期に入るとエストロゲンの減少によって脳の視床下部がパニックを起こし自律神経のコントロールがうまくいかなくなることでホットフラッシュや動悸不眠イライラといった様々な不調が現れますがこれらは交感神経を優位にし血管を収縮させて血行不良を招くため髪に必要な栄養が届かなくなるという物理的な悪影響を及ぼします。さらに薄毛になってしまったというショックや老いへの恐怖そのものが新たなストレスとなりコルチゾールというストレスホルモンを分泌させて活性酸素を発生させ毛包を攻撃したり亜鉛などのミネラルを浪費したりしてさらに脱毛を加速させるという負のスパイラルに陥ることも少なくありません。したがってこの時期の薄毛ケアにおいては育毛剤やサプリメントと同じくらいストレスケアや睡眠の質の向上が重要でありぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックスしたり好きな香りのアロマを焚いたりヨガやストレッチで深い呼吸を行ったりして副交感神経を優位にする時間を意識的に作ることが大切です。また睡眠中は髪の修復や成長を促す成長ホルモンが分泌されるゴールデンタイムであるため就寝前のスマホ断ちや寝室の環境を整えることで質の高い睡眠を確保することは最強の育毛剤となります。薄毛は命に関わる病気ではありませんが女性としての自尊心に関わる切実な問題であるため一人で抱え込まずに家族や友人に話を聞いてもらったり専門のカウンセラーや医師に相談したりして心の負担を軽くすることも薄毛治療の一環と言えます。完璧を目指さず今の自分を受け入れながらできる範囲でケアを楽しむ余裕を持つことが更年期という嵐を乗り越え健やかな髪と心を取り戻すための鍵となるのです。
更年期障害と抜け毛の深い関係とメンタルケア